米下院UFOシンポジウム＞マクドナルド博士（公聴会用論文）
＞UFO分析における大気物理学の誤用 ＞2．気象光学による説明＞映日

映日

　映日は，高々度を飛行中のジェット機からよく目撃される．これは水平に浮遊している氷の結晶により生じる反射現象である．静かな大気中で，太陽（夜間は月）の像を反射し，かなりはっきりした太陽の像を生じる．
　この場合も，一般の人は，おそらく混乱して光学現象だと気づかないかもしれない．しかし，幻日と同じく，太陽が関係したこの光学現象は位置が制約されるので，映日が目撃の原因かどうかは，経験のある研究者であればすぐにわかるはずである．
　この現象は太陽光線の特殊な反射によって起きる．観測者の水平方向のすぐ上に太陽があるとき，負の同じ仰角位置に，映日が観測される．
　明らかに，UFO事例の多くは，映日が観測可能な角度で観測されたものではない．
　私自身の経験によれば，観測者が映日を誤認したと思われる報告は，私が調査した約1,000件のうち2，3例のみである．

「米下院UFOシンポジウム」収録のマクドナルド博士の論文

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