6.ケース25.アリゾナ州フラッグスタッフ,1950年5月20日
1950年5月20日の正午近く,シーモア・ヘス博士はローウェル天文台の敷地内から物体を目撃した.博士の専門は気象学であるが,彼はフロリダ州立大学から惑星大気の研究のためローウェル天文台に来ていたので,天文学者とみなしてもよいであろう.
彼は南西から北東へ動いている奇妙な小さな物体を発見すると,息子に双眼鏡を取りに行かせた.観測の終わりの方で双眼鏡を使うことができた.彼はそれが円盤型か,傾いたパラシュートのような形に見えたと述べている.
翼や推進装置らしきものは見えなかったが,ヘス博士は私に,自分と雲の間を通過して消える(この点については明らかではなく,博士は雲の中に入ったと感じている)まで3分ほど見ていたと話した.
博士は気象データから雲底高度は12,000フィートだったと推定している(これに対し気象局の目視による推定値は6,000フィートである).
その角度は約48度であり,距離は雲の高さに依存するが,17,000フィートか8,000フィートとなる.3分間それを目撃して推定された角直径(ヘス博士によれば50フィート先の10セント硬貨程度)からは,その直径は10〜15フィートとなる.彼が見た感じではおそらくそれよりも小さかった.
考察
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