UFO現象に危険性や敵性を示す証拠はありますか?
この20年,公式機関は,UFO現象に敵性を示す証拠はないことを強調してきた.研究者が収集した証拠も,だいたい同じことを示していると思われる.しかし,潜在的な危険に関しては不明である.
信頼性に問題のない人物が報告した,深刻とまではいかない事例(数十例)が記録されている.また数は少ないが,不明物体にかなりの怪我を負わされた例もある.
私自身が詳しく調べた中には,2例だけ“敵性のある”行為と表現せざるを得ないものがあった.“敵性”という表現がふさわしくない良質のUFOの報告の総数に比べると,その数は非常に少ない.
人は蟻に対して“敵意”があるわけではないが,うっかり蟻塚を蹴飛ばして破壊し,蟻を殺してしまうことがあるかもしれない.うっかり飛行機のプロペラに巻き込まれると命を落としかねないが,飛行機に,この気の毒な犠牲者に対する“敵意”があるわけではない.
我々はUFO現象という,あまりにも異常で,いろいろな面で説明不能の現象に直面している.その中に,一部危険な事例があったとしても,敵性があると断定するのは早計であろう.
しかし,我々がUFO問題の全体的な特徴をほとんど何もわかっていない状況では,あらゆる判断を仮説として扱うのが賢明だと思われる.もし,UFOが地球外起源のものであれば,今以上に多くのことを知らなければ,危険性や敵性があることがはっきりさせられないであろう.そのために,私はUFOの真剣な研究を促進することが急務であると考えている.
このセクションの残りの部分で,危険性の問題に関連する事例を簡単に紹介しようと思う.
1.車を停止させたケース
2.軽度の被爆
3.深刻な外傷
4.あからさまな敵意を示すまれな例
5.UFOと上記以外の電磁波による障害
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