1.ケース20.ラスクルーセス,1949年8月20日
冥王星の発見者である,クライド・トンボー博士の目撃に対してメンゼルがすばらしい説明を考えた.私自身トンボー博士と話し合い,この事件の主な状況を確認した.
1949年8月20日,彼と妻,義母はラスクルーセスの自宅にいた.滅多にない澄みきった空だったのでそのことを博士が説明し,皆で空を眺めていた.
博士が天頂のあたりを見ていると,南東の方に急速に移動する,黄白色の光の列を見つけた.彼は二人にそれを見るよう呼びかけた.彼女たちが光体を見た直後,それは地平線に至る途中で消失した.
光体の列の長さについては,博士は約1度と推定していた.わずか2,3秒で50〜60度移動した.それは6個の“窓のような”長方形の光の列で,対称性をもった形状だった.その速度は航空機にしては速すぎ,流星にしては遅すぎた.そしてまったく音を発していなかった.メンゼルはトンボー博士が次のように話したと述べている.
「私はそれ以前も以後もそんなものは見たことがなかった.それまでに,いや今までにそのようなものを見たことはない.それからは夜空がよく見えるところで時間を過ごすことが増えたよ」
考察
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