4.ケース12.ワシントン州モーゼス湖ローソンAFB,1953年1月8日
ずっと入手が困難だった公式報告の要約7)が最近のNICAPから発行された.これで,この問題に関心のあった科学者は,興味深い多数のUFO報告を容易に利用できることになった.その中には,複数の目撃者がいる事例が多数含まれている.
例を挙げると,ローソンAFBで明け方(太平洋標準時7時15分)目撃された事例は「軍人民間人合わせて60人以上が,1個の緑色の円盤型物体を目撃した.目撃は15分間続き,その間物体は上下に揺れながら,南西方向に飛行した.音はなかった.1機のF-84戦闘機がスクランブル発進したが,その空域を30分捜索したが何も発見できなかった」というものである.
公式報告の要約ではさらに次のように記述されている.
「13,000フィートに雲があり,その下の高度では風向は約240度だった.物体は雲の下にあったはずなので,風に逆らう動きだったことになる.その空域では,航空機の飛行は報告されていなかった」
同報告によれば,その地域のレーダーサイトは異常な反射を捕捉してはいなかった.
考察
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