1.ケース26.バージニア州リッチモンド 1947年4月
この修辞的な疑問に答えるには,UFOが最初に全国的に知れ渡る2か月ほど前に,バージニア州リッチモンドにある気象局観測所で気象観測者が行なった観測を考察するのがよいだろう.
ウォルター・A.ミンクゼウスキ(彼は当時と同じ気象局にいた)が測風気球観測を行なっていたとき,(彼が放出した気球に照準を合わせた)経緯儀の視野に入ってきた銀色の物体を見つけた.ミンクゼウスキは私に送ってきた報告の中で,「底は平らで,頂部はややドーム形をしていた」と述べている.彼は裸眼でそれを見ようとしたが,見えなかった(一般的な測風気球の経緯儀は,20から25倍の倍率である.視野角は通常約1度である).
彼がその物体を発見したのは,“よく晴れた明るい朝”である.物体の仰角は約45度で,北北東に向かっていた.経緯儀では像が逆さまになるがミンクゼウスキはそのことを考慮したのかどうかは,はっきりしない.私の調査ではそれについては解決できなかった.
考察
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