12.ケース21.ニューメキシコ州フォート・サムナー,1947年7月10日
ニューメキシコ大学の隕石研究者リンカーン・ラパス博士とその家族が白昼UFOを目撃した.博士の名は公表されなかったが,数年前のライフ誌37)にその要約が掲載された.ブローチャーは,より詳細な情報を掲載8),公式には“識別不能”だったと書いている.
1947年7月10日山岳部標準時午後4時47分,ラパス家の4人が,西の地平線上の低空,雲提の付近に“ほとんど動きのない,奇妙な光る物体”をほぼ同時に見つけた.その物体は楕円形で白っぽく,はっきりとした輪郭だったと言う.
物体は,地平線のやや上で安定した状態で滞空していたが,わずかに揺れていた.それから上昇し,雲の後ろを通過して,さらに北側で再び現れた.
物体が姿を消していた時間があまりにも短かったので,通常の航空機の速度を超えているはずだ,とラパス博士は推測した.物体は黒い雲の前方を通過したが,雲とは違い,自ら発光しているように見えた.最後は雲の合い間に消えていった.ラパス博士は,雲との位置関係から,物体までの距離は約20マイル,物体の幅は100〜200フィートと見積もっている.
考察
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