7.ケース15.カリフォルニア州レッドランズ,1968年2月4日 考察
レッドランズ大学の3人の教授たちは,レーダーについて調べたが,一番近いレーダーは,リバーサイドのマーチAFBにあることがわかった.彼らは山の尾根を避ける角度をとっているビームではレッドランズ上空の低高度目標は捕捉できないとの情報を得た.
この事件でも,マスコミ報道の興味深い,非常に特徴的な面を見ることができる.この事件については,レッドランズの地方紙が小さな記事を載せただけであった.私が調べた限りでは,それ以外の記事はなかった.州内の通信社さえもこの事件を伝えていない(この点は強調しておきたい.熱心なUFO研究家以外はUFO事件の正確な数には関心はないかもしれないが,実際に起きていても州や全国の通信社から配信されない事件は驚くほどたくさんある.その一部でも見ようと思えば,全国的なクリッピングサービスを利用し,小さな町の新聞記事から拾い上げなければならない.これは報道規制や検閲ということではなく,UFO事件などみんなナンセンスと単に報道編集者が理解しているだけである.地元の話題は,その地域で関心がもたれているものが紹介されるが,目撃者から距離が遠くなるについれて,その関心は著しく低下していく).
したがって,我々は20年以上も続いてきた──人口約3万人の町で100人以上の市民が直上に変わった飛行物体を目撃しても,犬たちが鳴きやんでいる頃には,報道機関や政府は関心を示さない──状況に立ち向かわなければならないのである.セフ教授は先週,その飛行物体を目撃したというレッドランズ大学の女子学生に会った(彼はそれ以前に彼女にインタビューしたことはなかった)が,彼女はそのときの体験を今も恐れているようだったという.
この委員会は,このような現象を解明する義務があることを認識しなければならないと感じている.
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