3.ケース18,テキサス州ベイタウン,1966年7月18日
テキサス州ベイタウンは,ガルヴェストン湾に面した人口は8万人ほどの都市である.1966年7月18日の午前9時ごろ,この都市で興味深い物体をはっきりと目撃した人たちがいる.
この事例の情報源は,NICAPの資料で見かけた66年10月8日付ヒューストン・ポスト紙の記事である.ヒューストン・ポスト紙の記者ジミー・ウッズがこの事例を記事にしたものだが,読者の興味をそそるような脚色が加えられている.私は証言者の一人であるW.T.ジャクソンを取材して,そのことがわかった.彼は,自分が経営するガソリンスタンドで,手伝いのケリー・ダイクマンとともに目撃している.
100ヤードほどの位置に静止して浮かんでいる物体をジャクソンが見つけたが,そのとき二人はスタンドの中にいた(紙面では1,000ヤードと書かれているが,ジャクソンによれば,ウッズが取材したのは自分がスタンドで客と応対しているときで,記者は正しい距離を聞いていなかったという).
ジャクソンはその物体が「デイリー・クイーンの店の真上に止まっていた」と私に説明した.その物体は白くて“2枚の皿を合わせ,その間に一列に並んだ窓がある形状に見え”,直径50フィートはあったかもしれないと言う.
彼はダイクマンを呼び,2人で数秒の間その物体を眺めていたが,もっとよく見ようと同時にドアの方へ向かった.そのとき,物体は西の方へ動き始めた.ダイクマンはジャクソンよりも先にドアのところにきて,物体が給水塔を横切り,建物と精油所を越えて飛び去るのを見たが,「飛行機よりも速かった」と述べている.
ジャクソンはその物体が真っ白で,“窓”のような構造をはっきりと見たのだから,回転していなかったのは確かだと述べた.ジャクソンはしばらくこのことを他の人に話さなかった.
物体が飛び去ったあと,スタンドに立ち寄った2人の看護婦が,ベイタウンの別の場所で物体を目撃したと話した.彼女たちは「笑われたくない」と言って彼に名前を教えようとはしなかった.
考察
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