2.ケース36.オーストラリア,ナウラ,1954年9月
オーストラリアで初めて一般紙の関心をひいたUFO事例は,ナウラ海軍航空基地所属の戦闘機ホーカー・シーフューリーのパイロットがキャンベラからナウラへ飛行中,機の近くを飛行する2個の不明物体を目撃した,レーダー目視同時捕捉事例だと思われる43).
新聞に掲載されたパイロットのコメントには,“フライングソーサーらしき2個の奇妙な飛行物体”はシーフューリー戦闘機よりもはるかに高速で飛行する能力をもっている,と書かれている.
彼は機体の近くを飛行するその物体に気づき,ナウラ基地のレーダーに自機を捉えているか問い合わせた.すると彼が言うように,3個の目標を捕捉しているという返答が返ってきた.
ナウラレーダー操作員の指示を受け,彼はスコープ上で自機を識別させるためにある機動を行った.これにより,スコープ上で彼の機と不明目標を確認できた.そして,彼がこの機動を行っている最中に,2個の不明目標は飛び去って消えてしまった.
この事件が起こった約3か月後にオーストラリアやニュージーランドの新聞で事件のことが大々的に報じられたが,その後,海軍当局からは,この事件についての説明はまったくなされなかった.
考察
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