5.ケース13.サバンナ川AEC(原子力委員会)施設,1952年夏
さらに注目すべき複数の目撃者がいる事例がある.1952年当時,若手エンジニアとしてサウスカロライナ州エーケン近郊のサバンナ川AEC施設に勤務し,現在ニューメキシコ州サンディア基地所属のジョン・A.アンダーソンからもたらされたものである.
アンダーソンの話を手がかりにかなりの資料を調べたところ,日付は1952年7月後半,おそらく19日だったと推測される.日付の手がかりとなったのは,問題の日の午前10時頃の出来事である.アンダーソンの記憶では,技術者科学者の同僚約100人と屋外にいて,1802年7月18日創立のデュポン社の,創立150周年記念を祝っていた.
このとき彼は配布された小冊子を見ていたが,本の内容よりも興味を引くものに気づいた.彼が,晴れた空に浮かぶ未確認物体を指差したところ,すぐにほとんど全員が頭上の出来事に釘付けになった.
緑がかった表現しがたい形状で,アンダーソンの推定では満月の直径の1/5弱の巨大な物体が,高速で前後に不規則に動きまわっていた.
アンダーソンは,かなり高々度にあると思ったが,おそらく無音だったためにそう思ったのだと考え直した.約2分間,物体は動き回っていた.彼はその“驚異的な機動性”を強調した.それは,急に何度も鋭角に方向を変えた.物体は“超高速で”地平線の向こうに消え,目撃は終わった.
考察
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