6.ケース6.
ケベック州東部,1954年6月29日
ケベック州セブンアイランズ近郊で,1954年6月29日の日没直後に発生した事例に関しては,私はまだ目撃者に直接インタビューしていない.だが,当時の新聞報道,パイロットの事後報告,さらに近年行われたBBCスタッフによるインタビュー等により,相当量の情報が記録されている.
この事例は,乗客51人を乗せたニューヨーク発ロンドン行BOACストラトクルーザーが,18分間(航空路上で約80マイル)にわたり,大きな物体とその周囲を奇妙な“編隊”を組んで飛行する6個の小さな物体に追跡された,というものである.
この時のストラトクルーザーのパイロット,ジェームズ・ハワード機長は,BOACで現役の非常に優秀なパイロットである.この事例発生の時点での総飛行時間は7,500時間にも及ぶ.
前代未聞のこれら物体については,乗客,乗員を含め20人ほどの目撃者が証言している(参考文献4,10およびAP通信の1954年6月30日付配信記事を参照).
考察
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