4.ケース19.オレゴン州ポートランド,1947年7月4日
ブローチャーの研究にある1947年の事例8)をクロスチェックしていたが,その年の7月4日,ポートランドの中心部で白昼大勢が目撃した事例は,調査する価値があるように思われた.というのは,警察官と港湾警備員からの報告が多数含まれていたからである.
この事例も詳細な情報がありすぎるため,スペースの都合で十分情報を載せられない8).
私は郡保安官代理のフレッド・クリブスと話した.そのとき彼は同僚数名と一緒に,コロンビア川の対岸にあるワシントン州バンクーバーの郡庁舎からポートランド一帯に現れた多くの物体のうちいくつかを目撃していた.クリブスの回想によれば,6人以上の保安官代理が外で見ていたとのことで,20もの円盤型の物体が,いくつかのグループに分かれて,競争するかのように空を通過したという.高度はおそらく1,000フィートくらいで,南西に向かっていた.
当時の新聞記事と私自身の調査結果から,その日円盤型物体の編隊が複数ポートランド上空を飛行していたのは間違いない.港湾警備員の隊長K.A.プレンと電話で話したが,同僚に呼ばれて外に出たら,複数の物体が頭上を南に向かって通過した,と述べている.物体群は航空機程度の速度で飛行しており,輪郭は非常にはっきりしていて,日光を反射し金属のように見えた,ときどきゆらゆらして,進路は若干不規則だったという.
私が話した他の隊員たちは,ポートランドの別の地区から円盤型物体を目撃している.その一人ウォルター・リシー隊員は“ものすごい速度で”ジグザグに飛行していた点を強調している.別の隊員アール・パターソンが目撃した物体は「90度ターンを軽々とやってのけた」と話している.また私は,その日ポートランドで円盤型の物体を目撃した人々の公式記録も入手した.
考察
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