7.よくある疑問
マーク・トゥウェインは「信仰は偉大である.しかしそれが人に教育をもたらすかどうかは疑わしい」と言った.個人的にUFO事例を調べたことのない人や,UFOについて自然な懐疑心を抱く人たちがよく持ち出す疑問がたくさんある.それは次のようなものである.
もしUFOが空を飛び回っているのならどうしてパイロットたちが報告しないのですか?
なぜレーダーで捕捉されないのですか?
なぜ人工衛星や天体追跡システムがUFOを撮影していないですか?
なぜ人里離れた辺鄙なところばかりで目撃され,大都市では目撃されないのですか?
なぜ,少人数ではなく大勢の人が同時にUFOを目撃しないのですか?
なぜ天文学者はUFOを目撃しないのですか?
UFOが墜落したり,その存在をはっきり示す物理的な証拠を残してもよさそうですが?
少なくとも着陸事例では,物理的痕跡を残すはずではないでしょうか?
UFOがラジオに影響を与えたり,電磁気的な影響を起こすはずではありませんか?
もしUFOが高度な文明の所産であるなら,我々が“知性”と呼ぶものには“好奇心”という共通の特徴があるはずだから,知的好奇心に基づいた挙動が予期できるはずではないでしょうか?
少なくとも20年前から,他の星から地球に飛来しているのなら,なぜ我々とコンタクトを取らないのでしょうか?
敵意や危険を示す証拠はありますか?
UFOは我が国でしか目撃されていないのはおかしいのではないですか?
もしUFOが他の星から来ているのなら,なぜ1947年以前に目撃されていないのですか?
次の節では,これらの疑問に明確に回答できるもの,そうでないものについて解説する.私が個人的に調査した多くの事例を用いるつもりである.一部の事例(明示する)は,私は直接調査していないが,十分信頼できるものを取り上げることにする.
|