8.ケース8.
バージニア州ニューポートニューズ,1952年7月14日
次もベテランパイロットが下方にUFOを目撃した事例である.1952年7月14日,東部標準時午後8時12分頃に発生したこの事例では距離と大きさに関する手掛かりが得られた.
ニューヨーク発マイアミ行の航空路上を飛行していたパンアメリカン航空DC-4のコクピット乗員は,ニューポートニューズの北東,チェサピーク湾上空8,000フィートで,光り輝く円盤状の物体が低高度(推定2,000フィート)で接近してくるのを目撃した.
コプキ機長(目撃時フライトデッキにはいなかった)に代わって操縦していた副操縦士のウイリアム・B.ナッシュとウイリアム・H.フォーテンベリーは6個の琥珀色に光り輝く物体が飛び跳ねるように急角度で方向転換し,高速で接近してくるのを目撃した.
最初の6個がコースを反転した直後,さらに2個の同型の円盤がDC-4の下方に飛び込んできて,他の6機と合流した.
他の特筆すべき詳細な挙動については他4,5,10,11,25)にも記録されているので,ここでは省略することにする.
私はナッシュ(現在ドイツでPAAに所属,フォーテンベリーは物故)にはインタビューしていないが,目撃の事実に関しては疑いの余地はまったくないと考えている.
ナッシュはT.M.オルセン(参考文献11の著者)に対し,事実に関して最も正確なもののひとつは,メンゼルの著作25)だと述べているが,その説明については問題外だと付け加えている.
公式の調査員によれば,地上でも6名がその時に未確認物体を目撃しているという.
物体の輪郭ははっきりしており,また最初の6個に2個が合流した直後,全機が同調して瞬間的に光が消えたが,それ以外は“熱い石炭のように”光り輝いていた.
ナッシュとフォーテンベリーは,物体群が再び輝きだし,8個が一列になって西方,ニューポートニューズの北へと上昇していくのを目撃した.物体はDC-4の高度以上に上昇し,光体は不規則な順で消え,見えなくなった.
考察
|