簡単なUFOドキュメントしか知らない人にも
UFO現象の真髄に触れる千載一遇のチャンスが訪れた

天空人協会西日本支部 天宮 清


書評──レーダー捕捉UFO事例の研究

桑原恭男・玉置紀夫・百田克也共著 開成出版 2000年


 私が純粋なUFO出現事例を読んできた経験からすると、UFOとは…

1. 何に関心があるかを人類に知らせるため、その目標付近に現われ、影響を及ぼす。
2. 可能な限り姿を見せることで、自らの存在を知らせようとする。
3. 高度な科学力を所有しているが、人類のそれに近いか、その少し上を提示するこ とで、能力の範囲を限定することで脅威を緩衝している。

…ということが伺える。
 UFOを肉眼で目撃し、それを写真と撮ったりビデオに撮影して話題にして騒ぐ、と いうのは生身の人間の最初の段階である。しかし、人を乗せてある数値で移動してい る機械(例えば飛行機)を、UFOが追尾したり追い越したり、接近して衝突を回避する 「能力」を示した場合、単なる「騒ぎ」は「研究」の材料となる。
 さらにレーダーという装置は、第二次世界大戦の米国で活躍し、その後発達してき た。電波を発して空間にある物体の反射像を捕え、それを数値化し、面積を持つ像と してスクリーンに映し出す。
 地上ならスピード違反の車を捕え、空中なら領空侵犯、スピード違反の未確認飛行 物体を捕える。
「あなたは、制限速度をこれだけオーバーして走ってましたよ」という証拠は、この 機械の成果である。したがって、UFO出現の証拠を残す、レーダーの反射像を示すUFO 出現の事例は、国家の国防や人類の科学技術を考える者にとって、未知のレーダー故 障か、未知の機械の出現か、それは我々の文明に脅威となるか、など「未知の存在」 を検証する上で、最良の材料となるのである。
 故アレン・ハイネック博士、故ジェイムス・マクドナルド博士など多数のUFO研究 のパイオニア達は、このことを主張し、報告書を著わしてきた。
 それらの報告や著作の多くは洋書のままで、日本人UFO愛好者の手の届かない場所 にある。また、それらを読むのは大変である。UFO問題にとって、UFOがレーダー面で どのような活動をし、それらはどう処理され、どんな課題を提供したのか? また、 UFOの飛行能力とは、軍事的にみて、どうなのか、本当にその技術は地球外のものか? などが満載された、最も重要な科学的資料を読めない…。
 しかし、この『レーダー捕捉UFO事例の研究』が世に出たことで、その悩みが解消 されたのである。テレビや簡単なUFOドキュメントでしかUFOを知らない「UFOオンチ」 の日本人にも、UFO現象の真髄に触れる千載一遇のチャンスが訪れたのだ!!
 UFO事件史にとって、英国の米空軍基地におけるレーダー捕捉事件、米国政治中枢 のワシトンUFO事件は、「UFOとは何ぞや?」を考える者にとって、最良とも言える事 件である。
 しかし、これらを紹介した書籍での扱いは、事件全容の1%くらいの情報量である。 この本に使用されている写真、図面、地図、図表、これらはUFO問題が科学の領域に ドッカリと座っていいるものなのだ、という認識を改めさせてくれる。UFOを操作す る知性の、「地球内部捜査能力」について触れた「協力者の存在」を読んだあなたは、 ド肝を抜かれるだろう。


2002年10月6日 天空人協会西日本 天宮 清



「レーダー捕捉UFO事例の研究」を読んでわかること

レーダー捕捉UFO事例の研究(詳細な解説)

 


SSPCのUFO書籍・資料
「レーダー捕捉UFO事例の研究」 「未確認飛行物体に関する報告」 「コンドン報告第1巻」
「ブルーブックケースファイル」 「米下院UFOシンポジウム」 「コンドン報告第3巻」
「全米UFO論争史」 「ヨーロッパのUFO」


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