1.序
前章では一連の物理的,生理的,心理的事象を概説し,現象の知覚は,すでにもっている概念と結びついたものだと述べた.本章では,これがどのように進行し,どのような概念に基づき,時には飛躍した解釈が行われて,報告になるのかを概説する.
誤解や誤報は一般的なものであり,UFO現象全体,あるいは少なくとも識別不能事例として残されたものは,この過程(に加え,手の込んだいたずら)が関係している,という主張が信頼できるだろうか,というのがここで考察する根本的問題である.
これが未確認物体の原因であるとは証明できないが,実際にデータを見る限りこの主張は信頼できる.
未確認飛行物体の科学的研究(コンドン報告)第3巻
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