序
1947年以降,多年にわたって,米国以外の国々でも多くのUFOが目撃され報告されてきた.実際,アメリカでこの現象に関心がもたれるようになったのは1947年の夏からであるが,スウェーデンでは1946年に997件のUFO目撃報告が民間人から政府に寄せられていた.アメリカにおける関心の高まりと平行して,他の国々でもアマチュアのUFO研究団体が組織され,英語以外の言語でも大衆向けの本が出版される一方で,それらの国の政府の側もある程度オープンに関心を示している.
我々は,はたしてそれらの国々の科学者たちは科学的な観点からUFO研究プログラムを進めたのか,彼らの科学的関心からUFO研究を行うよう政府に働きかけたのかといった点を見極めるために,他国政府のUFOを対象とした公式活動について調査した.
他国政府が機密扱いの研究プログラムを進めている可能性は常にある.自由に,かつ公的に入手できないものまでは調査対象にはしなかった.
未確認飛行物体の科学的研究(コンドン報告)第3巻
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